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執筆者の写真奈良県総合医療センター 集中治療部

神経集中治療ハンズオンセミナー in 京都

集中治療学会に続き、神経集中治療ハンズオンセミナーがありました。

内容は以下の通りです。

当部とも、ゆかりある3名の医師が、インストラクター・タスクとしてお手伝いさせていただいております。

9:30-17:30まで、若手医師、神経集中治療のインストラクションに興味のある救急医・集中治療医、脳神経外科医、脳神経内科医、麻酔科医、その他の医師、集中治療室で勤務する看護師やコメディカルが集まり、神経集中治療について学ぶ熱い一日でした。


■内容

基本コンセプト 〜脳酸素需給バランスについて〜

脳波モニタリング(講義)

<スキルステーション>

cEEG & SE (ハンズオン) :

神経集中治療における持続脳波モニタリングやてんかん重積状態の対応について学びます。実際の症例を元に、国際10-20法を用いた持続脳波の判読を行います。緊急対応が必要な波形について、神経集中治療領域で最も普及しているACNS分類を元に判読していきます。初学者にもわかりやすい内容となっています。


ICP(ハンズオン):

症頭部外傷に対する、頭蓋内圧(ICP: intracranial pressure)プローブの挿入を、シミュレーターを用いて行います。


TCCFI(ハンズオン):

経頭蓋超音波ドップラー(TCCFI : transcranial color coded flow imaging)の施行方法を、くも膜下出血を中心に勉強します。


NE(ハンズオン):

神経集中治療で必要な意識の評価方法、運動麻痺や腱反射などを含む神経所見の取り方を勉強します。


TTM (ハンズオン):

体温管理療法(TTM: Targeted temperature management)の実際を学びます。迅速な目標体温への到達、目標体温維持、復温時の注意点、シバリングアセスメントスケールを使用したシバリングの評価とその対応方法(看護の工夫なども含む)を中心に使用薬剤も含めて勉強します。


<シナリオブース> (ハンズオン+ディスカッション+シミュレーション)

PCAS : 心停止後症候群ブース

シミュレーター(マネキン)、体温管理装置(血管内冷却装置、体表冷却装置)、脳波モニタリング、人工呼吸器を用い、実際の心停止後症候群患者の神経集中治療管理を勉強していただきます。低体温療法や平温療法をはじめとするTTMの適応、TTM施行中の注意点、神経学的転帰評価方法などを中心に勉強します。


SAH : くも膜下出血ブース

脳外科医と共に患者管理をする際、集中治療医として何ができるのか、現時点での全身管理のエビデンスについて、ディスカッションやシミュレーションを行いつつ解説します。Early brain injuryなど周術期全身管理の方法と、遅発性脳虚血発症時の対応方法を中心に学びます。


TBI : 重症頭部外傷ブース

実際のシミュレーター(マネキン)を使用し、ハンズオンとシミュレーションを通して頭蓋内圧の管理方法を学んでいただきます。頭蓋内圧が上昇した際に、何を考え、どの様に対応するのかについて勉強します。


AW : 神経筋疾患ブース

神経内科的疾患に関連した重症患者の全身管理、また診断に至るまでの経緯を勉強していただきます。




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