先月は2名の初期研修医の先生が当集中治療部に来てくれました。
集中治療部で学んでもらいたい研修の中の2大看板、「生理学」と「酸素需給バランス」。
今回は、来院時に血圧は保たれていたけど、動脈血液ガスで乳酸値の上昇を認め、血液検査では、多臓器不全を呈していた、心原性ショックの患者さんの循環をテーマに、酸素需給バランスについて、ホワイトボードを用いてレクチャーしています。
酸素供給量と、酸素消費量のバランスがとても大事ということ、初期対応として、①消費量を抑えるために必要な対応(鎮静・人工呼吸器管理など)、②供給量を増やすために必要な対応(酸素投与・輸血・一回拍出量・前負荷・後負荷・心拍数など)をきちんと系統立てて分けて、③最終的に末梢にまで酸素が届いたことを確認するための方法(意識・皮膚・尿量・乳酸値など)を順を追って振り返り形式で勉強してもらっています。
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